フィリピン人技能実習生のタマゴたち

中小企業にとって人材確保難は深刻です。
少し前までは新人を採用してもすぐに辞められてしまうというのが中小企業の悩みでした。でも今は、新人が来ない、募集しても問合せすらないということが珍しくありません。このため、賛否両論あるかと思いますが、外国人技能実習制度を利用して、途上国の若者に技能を教えながら仕事をしてもらうという企業が再び増加しています。

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最近は、ベトナムやフィリピンの実習生が主役となっています。
2月、顧問先様とともにフィリピンのマニラにある日本語学校を見学に行きました。

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最初、「フィリピンなら若い働き手はたくさんいるだろう。」と思っていました。確かに若者は多いのですが、日本で働こうという若者はフィリピンでは少数派でした。なぜなら、中国、韓国、シンガポールなどで日本より給料の良い仕事があるうえ、滞在年数が長く取れる制度を取るなど政策面でも日本は慎重だからです。そのような中で日本で働きたいという若者は、「日本が好きだから」という子が多いのです。

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先生はしっかりとした日本語を話すうえ、日本の挨拶や礼儀まで生徒たちに身に付けさせているのが驚きでした。

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日本語を一生懸命に学ぶ生徒たちの希望に満ちた眼が印象的でした。コンプライアンスの意識の高い協同組合の会員企業で、彼ら、彼女らが安心して技能を学ぶことで、日本の中小企業とウィンウィンの関係が築けることを祈念しました。